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2012年03月12日(月)
春の雪です。 冬の雪に比べ綿のようなやわらかい雪は地面に落ちると、儚く消え去ります。 不思議に雪景色も寒さを感じさせず、春の到来を予感させます。 梅もほころびはじめています。 さて、昨日は旧雲部小学校の跡地で開かれている「木と紙と土展」に行きました。 まず、会場が使用されなくなった小学校(廃校という言葉は哀しい)だったので、展示されている作品群もさることながら、小学校という器に郷愁を感じました。 子どもたちの明るい声や喧騒が、今にも聞こえてきそうな錯覚におそわれました。 創立100年以上の歴史を持つ学校です。 鏡に書かれた新築記念の日付は昭和三年十一月とあります。 現状の校舎の外見は痛みも見受けられますが、内部は大切に使われていたのか十分使用に耐える状態です。 それが、さらに寂しさを誘発します。 入り口すぐのところに、和紙のカラフルな展示室がありました。 かわいいお嬢さまの作家さんがおられ、和紙に手で触れて感触を確かめて下さいといわれました。 厚さも様々で、まるで皮のような丈夫さを持つと同時に、やわらかなあたたかさをも感じました。 色合いがBENETTONのお店に入ったような印象です。 二階に上がると、ハタノワタルさんがおられました。 ハタノさんの和紙に接して、紙と言うものに対する認識が変わった。 彼の仕事は、和紙に対する固定概念を解放したと思う。 仙人のような生活を実践している大益牧雄氏の木製品、形・木目・漆の艶やかさ、そのバランスの微妙な融合は素晴らしい作品(というより、生活の一部の道具)に仕上がっています。 樹木のサンプルと漆掻きの道具 「素朴な器にこそ驚くべき美が宿る」と語った柳宗悦がいたら、無名の職人(失礼)による誠実な手仕事をどのように見ただろうか・・・・。 清水善行氏の陶器。 素朴な味のある作陶の数々。 村のおばあちゃんたちが、関心しきりにご覧になっていました。 いい風景です。 古代ギリシアにおいてアルケー(始まり・根源)は何かと考えることによって、ギリシア哲学が始まりました。 自然哲学の祖とされるタレスは、それを「水」としたことはよく知られています。 その後、様々なものをアルケーとする哲学者が現われ、「地・水・火・風(四元素)」をとりあげたエンペドクレスなどがいます。 今回の「木と紙と土」展は、私たちの「生活の原点」をもう一度見直すことによって、「原発事故」後の世界を捉え直さなければならないという思いが、心に沁々と伝わってきました。
by culon
| 2012-03-12 12:30
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