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2010年08月19日
暑い日が続いておりますが、皆様はお変わりありませんか。 よほどの体力がなければ、この尋常ではない暑さに平気でいられるのは不可能かもです。 猛暑の午後、本日は「熟年者農業実践講座」の第4回目に行ってまいりました。 今回の講座内容は、 1.「野生動物の被害対策」(講師は、森林動物研究センター専門員の三木隆広さん)、 2.「えんどうの植え付け」(丹波農業改良普及センター主査 小田芳三さん)でした。 農作物を大切に育て、さぁ収穫だというときにとられてしまうという経験をすると、その動物はただちに害獣になってしまう。出席者のほとんどがその経験をしているので、今回は初めから暑さの所為ではなく(笑い)、授業が始まる前からすごい熱気を感じました。 とりあげられた野生動物は、イノシシ・シカ・クマ・アライグマ・サルです。 それぞれの動物の個体の追跡調査などによる行動圏の説明、イノシシやシカの密度分布のデータから、最近は県北部にイノシシが増えていること、シカは西播・東播に増加が見られると指摘されました。しかし、出席者からは篠山もシカはすごく増えているとの声が上がりました。経験上、確かにそのように感じます。 まずシカの食害による森林植生の衰退問題が指摘されました。 イノシシは、集落単位の防護柵か設置されている場所には出没していないが、個人柵の水田・畑・放棄地にし出没しているというデータの説明などがなされました。 意外にもイノシシは篠山では減少しているとのこと。(食べられているのかなあ) アライグマは、神戸の北区・三木・三田・篠山が圧倒的に増殖しているというデータでした。 年に4、5頭の子どもを生みます。1年で出産年齢になりますから、その増え方はすごいものです。 Ku:ronの被害もアライグマとサルです。 次にサルです。 篠山には、A・B・C・D群の集団があります。 Ku:ronに出没するのはA群です。 集団は移動するのですが、火打岩のC群はどういう訳か居着いてしまっているとのことでした。 [ サルによる被害を減らすためには ] 1. サルを呼び寄せるモノの除去(なくす、隠す) 2. 防護柵・網による囲い込み(囲う) 3. 追い払う 追い払うことが実に大切だということです。 はぐれ猿はとくにそれが必要。 どうしてこのような被害がでるようになったかということ → 集落社会の変化(弱体化) 昔は(昭和40年代頃まで)、人がいた・イヌがいた・里山がすっきりしていた・山と集落は距離があった。 しかし今は、昼間人がいないか、少ない・イヌがいない、つながれている・放置果樹、収穫物残渣、残果の放置・里山の荒廃、植林地の荒廃、耕作放棄地の増加 その結果、サルにとっては山が迫り、エサ場(畑)へ行きやすい・居心地が良い 出席者が最も聞きたいのは、ではどうしたらよいのか。 一つは、捕獲。 ワナや新しい捕獲方式の開発もされている。その捕獲方式ではシカがいっきに十数匹捕獲されるとのこと。 でも、資格がなければ猟はできません。 出席者はなんとか悪さをする野生動物を駆除したい一心のようで、「共生」という声は出ません。心の中で、そのように願っている方もいるに違いないとは思いますが。 結論的には、「野生動物対策の基本」を次のようにまとめられました。 基本: 良い餌場でなくすこと → 餌が少ない、苦労が多い、リスクが大きい 餌場として価値のない集落をめざす 餌をなくす・・・・・目的をなくす 環境改善・・・・・居心地を悪くする 追い払う・・・・・・恐怖を与える 囲い込む・・・・・寄せ付けない 捕獲する・・・・・個体数を減らす 以上を地道にやることのようです。 人間の都合だけでなく、動物の立場からも考え、両者が快適に暮らせる環境づくりという視点が必要な気がします。闘争でなく共生。可能かなぁ? ※次のことは、はじめて知りました。 9月~11月上旬の草刈は要注意! 理由: この時期の草刈り・耕耘は1~2月の緑草量を増やす結果になり、シカが冬を越すための絶好のエサ資源になっている可能性が高い。 何度も草刈をするより、8月までに終わらせる。そこは冬枯れする。 11月下旬~12月に草刈り・耕耘したところは草そのものが少ない。 暑いですが、8月末までに草刈りだ。トホホ。 「エンドウの栽培」についての授業はまことに楽しく、かつ初心者にとって明瞭・的確な説明を聞き、出席者一同とても有意義な時間が過ごせたと感じたようです。 資料を読んだだけでは分からない部分を、初心者の気持ちを汲んで懇切丁寧に教えてくださいました。 感謝です。
by culon
| 2010-08-19 22:09
| 田舎暮らし
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